自作PC初心者に必要なものと予算をまとめてみた
「初めての自作PCは何を買えばいいのかわからない。予算も限られているし、万が一パーツが動かなかったらどうしよう…。」このような悩みを抱える初心者の方に向けて、自作PCに必要なパーツと予算を詳しく解説します!
この記事を読めば、次のことがわかります:
- 自作PCに必要なパーツの種類とその役割
- 自作PCを作るための予算目安
- 選んだパーツが適切に動作するかを確認する方法
目次
- 自作PC初心者
- 必要なもの
- 予算
- PCパーツの解説
- パーツ選びのコツ
① パーツリストと予算
自作PCを始める前に、まず知っておくべきなのは「必要なパーツ」です。基本的には以下のパーツが必要になります。どれも役割が異なるため、それぞれがPC全体の動作に欠かせない重要なパーツです。
- CPU(中央処理装置)
役割:パソコンの「頭脳」にあたる部分で、全体の計算処理を行います。
価格帯:1万円~5万円程度 - マザーボード
役割:各パーツをつなげる「土台」となる基盤。CPUやメモリ、ストレージなどがここに取り付けられます。
価格帯:5千円~2万円程度 - メモリ(RAM)
役割:作業データを一時的に保存し、作業の速度を左右します。
価格帯:4千円~1万円程度 - ストレージ(HDDまたはSSD)
役割:データを長期間保存するパーツです。SSDは高速で、HDDは安価な傾向があります。
価格帯:5千円~1万5千円程度 - グラフィックボード(GPU)
役割:主にゲームや動画編集での映像処理を担当します。高性能なものほどゲームの描画が綺麗で滑らかです。
価格帯:2万円~10万円程度 - 電源ユニット(PSU)
役割:各パーツに電力を供給するパーツ。電力が不足すると動作が不安定になるため、必要な容量を把握しましょう。
価格帯:5千円~1万円程度 - ケース
役割:すべてのパーツを収納するための筐体。サイズによって取り付けられるパーツのサイズが異なります。
価格帯:3千円~2万円程度 - OS(オペレーティングシステム)
役割:PCを動かすための基本ソフトウェアで、ハードウェアとソフトウェアの間を取り持つ役割を果たします。WindowsやLinuxなどが一般的に使われています。
価格帯:無料(LinuxなどのオープンソースOS)~2万円程度(Windowsなどの商用OS)
② 各パーツの働きと選び方
CPUとマザーボード
自作PC初心者にとって一番悩むのが「CPUとマザーボードの組み合わせ」です。CPUは「頭脳」となり、選んだCPUに対応するソケット(取り付け部分)を持つマザーボードを選ぶ必要があります。初めての方にはIntel CoreシリーズかAMD Ryzenシリーズをおすすめします。これらは信頼性が高く、情報も豊富です。
メモリとストレージ
メモリとストレージは容量が大事です。メモリは最低8GB、できれば16GBを選ぶと、ゲームや作業がスムーズに行えます。ストレージはSSDを選ぶことで、PCの起動やゲームのロードが高速になります。初心者でも簡単に取り付けられるため、あまり迷う必要はありません。
GPU(グラフィックボード)
GPUは映像処理を担当しますが、特にゲームを楽しむために重要なパーツです。初心者にはミドルクラスのGPU(例:NVIDIA GTXシリーズやRTX 3060)がおすすめです。
ケースと電源ユニット
パーツを組み込むケースは、大きさが重要です。パーツがすべて収まるように、できるだけ余裕を持ったサイズを選びましょう。また、電源ユニットはPC全体の安定動作を支えます。各パーツの消費電力を考え、少し多めの容量を選ぶことをおすすめします。
OS(オペレーティングシステム)の選び方
OSはPCを起動させ、ソフトウェアやハードウェアを動かす基礎となるソフトウェアです。自作PCでは一般的にWindowsが使われ、初心者の方にはこちらを強くおすすめします。Windowsはゲームや市販ソフトとの互換性が高く、幅広い用途に対応しているため、初めての自作PCでも安心して使用できます。
一方で、Linuxは無料で使えるOSで、プログラミングやサーバー運用、ネットサーフィンなどの限定的な用途に適しています。ただし、ゲームや一般的なソフトウェアとの互換性が限られるため、これらの用途以外で自作PCを作る初心者にはあまりおすすめできません。
③ 適切なパーツ選びと動作確認
自作PC初心者にとって、選んだパーツがきちんと動作するかどうかは大きな不安の一つです。適切なパーツ選びと動作確認のステップについて詳しく説明します。
1. パーツの互換性チェック
自作PCでは、各パーツが互いに適合しているか(互換性があるか)が非常に重要です。たとえば、CPUのソケットがマザーボードに合っていなかったり、メモリの規格が対応していなかったりすると、組み立てても動作しません。以下の点を確認してみましょう:
- CPUとマザーボードの互換性:CPUとマザーボードのソケット(接続部分)が一致していることが必要です。たとえば、Intelの第10世代CPUにはLGA1200ソケットのマザーボードが必要です。メーカーの公式サイトや販売ページに記載されている対応情報を確認しましょう。
- メモリの規格:マザーボードが対応するメモリの規格(例:DDR4、DDR5)を確認し、同じ規格のメモリを選ぶことが大切です。また、容量やクロック(速度)も確認して、マザーボードの対応範囲内で選ぶと安心です。
- GPUとケースサイズ:グラフィックボード(GPU)は大型のものも多く、ケース内に収まらないこともあります。ケースの内部スペースや対応サイズを確認してから購入しましょう。
- 電力消費:PC全体で消費する電力に対して、十分な出力がある電源ユニット(PSU)を選ぶ必要があります。これは、GPUやCPUなど高性能パーツを使用すると消費電力が高くなるためで、不足すると動作が不安定になります。
2. 互換性チェックツールの活用
初心者が一つずつチェックするのは難しい場合があるため、PCPartPickerなどの互換性チェックサイトを使うのがおすすめです。これらのツールは、選んだパーツ同士の互換性を自動でチェックし、不適切な組み合わせを指摘してくれます。互換性の問題が解決してから実際の購入に進むと、安心して組み立てに取り組めます。
3. 電力の確認と選定
PCパーツ全体の消費電力に見合った電源ユニットを選定するのも重要です。PC構成ごとの消費電力を計算してくれるオンラインツール(例:OuterVision Power Supply Calculatorなど)を使い、合計に少し余裕を持たせた電源ユニット(例えば650Wや750Wなど)を選ぶのが一般的です。余裕があると、パーツがフル稼働しても電力不足になる心配がありません。
4. 組み立て後の動作確認
パーツを揃えて組み立てが終わったら、動作確認を行います。組み立てが初めての場合、以下のポイントをチェックしましょう。
- BIOSの起動確認:すべてのパーツを正しく接続して電源を入れると、まずBIOS画面(マザーボードの初期設定画面)が表示されます。これが表示されれば、パーツが正しく動作している可能性が高いです。
- POSTテスト:BIOSが起動し、PCが正常に動作するかを確認するテストです。問題がある場合、エラービープ音やLED表示でトラブルの原因を示してくれることが多いので、マザーボードのマニュアルで確認して対処します。
- OSインストールと各種設定:BIOS確認後、OS(WindowsやLinuxなど)をインストールします。ここでPCがスムーズに動作するか、熱暴走がないかを確認し、初期設定を行います。
適切なパーツ選びと動作確認を行うことで、初めての自作PCでも安心して動作させることができるでしょう。この過程を踏むことで、自分だけのPCが完成する達成感を味わい、自作PCの楽しさを実感してもらえるはずです。
まとめ
初めての自作PCに必要なパーツや予算の目安について、わかりやすくご紹介しました。自作PCは、最初は難しく感じられるかもしれませんが、パーツの役割を理解し、互換性を確認しながら慎重に選ぶことで、確実に自分だけのPCを作り上げることができます。少しずつ準備を進めていけば、自作の楽しさや達成感を実感できるはずです。皆さんの初めての自作PCが、素晴らしいスタートになることを願っています!
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